5月20日、映画『君のまなざし』を観てきました。
先日も書いたように、『君のまなざし』は幸福の科学が母体であるニュースター・プロダクション株式会社が制作した映画です。
そもそも観る気がない人もおられると思いますが、観る予定がある人もいると思うので、ネタバレにならない程度に感想を述べたいと思います。
まず、映画のジャンルは、スピリチュアル系に分類されるかと思います。
恋愛の要素も入っていますが、後半はほぼスピリチュアルな内容です。
幸福の科学を知らない人にも理解できるかは分かりませんが、難しい内容ではありません。
幸福の科学に興味を持ってもらうために制作されているので、これは当然といえますね。
なお、肝心なストーリーは、これまで幸福の科学系の映画と同じパターンでした。
一言でいえば、「善と悪」。
幸福の科学は、善悪の基準を明確にしており、映画でもそれを伝えることを目的にしています。
ちなみに、幸福の科学の善とは、「愛」「信仰」「反省」「正しい心の探究」などで、悪は、「憎しみ」「むさぼり」「嫉妬」「慢心」などです。
「善悪の基準」は他の映画では教えてくれないので、そういう意味ではこの映画を評価します。
ただ、ストーリーは、悪(悪魔)が善(神)によって倒されるという展開で、ある意味ワンパターンに感じました。
欲にまみれた人が悪魔になってしまい、それを神が倒す(正義が勝つ)という流れです。
また、アニメでは、神様が光のビームを出すことが多いのですが、今回は実写版なのにビームを出していて驚きました。(^^;
幸福の科学アンチの人には、格好のネタになったかと思います。
個人的には、今回は実写版なので、最後までリアリティある展開にしてほしかったです。
例えば、『図書館の中で、登場人物が大声で会話するシーン』などもリアリティに欠けます。
全体的には、恋愛系を少し織り交ぜて(=青少年向け)、黒沢年雄氏や手塚理美さんらを起用して(=中高年向け)、ビームで悪をやっつけて(=子供向け)と、まとまりがないように思います。
どの年代の人にも楽しんでもらいたい意図は分かりますが。。。
また、俳優の演技力・表現力は、本当に人それぞれでした。
主役の梅崎怪人さんや水月ゆうこさんの演技は、お世辞にも上手ではなかったです。
梅崎さんは「うぶで真面目な誰からも愛される青年」の役ですが、弱点、欠点、癖などの個性も欲しいと感じました。
個性がないと、キャラクターに共感できません。
意外だったのは、大川宏洋さんの演技がけっこう上手だったことです。
ご自身で脚本を書いているため、キャラ設定もしっかりされていたのではないでしょうか。
もちろん、黒沢年雄氏や手塚理美さんの演技はさすがで、他の役者がかすんで見えるほどでした。
このような映画に出てくれていることは感謝しなければいけませんね。
最後に、『君のまなざし』というタイトルについてですが、『君の名は』を意識しすぎているように感じます。
この映画の対象年齢は、10歳~18歳頃かなと思ったのが本音です。
まとめますと、ホラー映画や残酷な映画より観る価値があるのは当然ですが、アカデミー賞はまだ遠い、という印象でした。
ただ、映像は綺麗なので、幸福の科学にちょっとでも興味があれば、行ってみられてもいいのではないでしょうか。
以上、『君のまなざし』を観た感想でした。
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『君のまなざし』公式サイト
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